テストじゃ見えない力が育つ場所。ある日のレッスンから
この前のレッスンで、子どもたちにBBカードの英文を使って、お話作りをしてもらいました。
すると、まぁ出てくる出てくる、ユニークな物語が次々と!
そして、お話ができあがった子から順番に、「じゃあ、自分たちでBBカードで遊んでて〜」と声をかけたら…
子どもたちは、「何して遊ぶ?」と自然に相談し合って、好きなゲームを選んで、「英語で」どんどん遊び始めました。
子どもたちにとっては、いつもの「遊び」なので、本人たちは、たぶんそんなに意識していないと思います。
でも、先生がいなくても、子どもたちが自分たちだけで、自然に「英語で遊ぶ」ことができている——
それって、すごいことだと思いませんか?
「遊びながら」だからこそ、英語がいつのまにか自然と体に入ってくる。
たとえ5分10分の短いゲームでも、子どもたちは何十回と英文を繰り返します。
レッスン全体では、もう数え切れないほどです。
遊んでいるように見えて、ものすごい量の英語にふれているんですよ。
何歳で英検何級に合格したとか、テストで何点取ったとか、
そんなことを競い合う世界とは無縁の場所。
ここには、そんな空気はまったくありません。
誤解のないように言っておくと、私は決して英検などの受験を否定しているわけではありません。
目標として取り組むのは素晴らしいことだと思っていますし、これまで多くの子が力試しに英検などのテストを受けてすばらしい結果を出してきました。
ただ、競争競争でどこか疲れてしまっているような子どもたちの姿を見るのが、どうしても忍びないのです。
子どもたちだけで、お互いに声をかけ合い、助け合いながら、
笑って、夢中になって、「英語で遊ぶ」。
こういう空間こそ、今の子どもたちにとって本当に必要な場所なんじゃないかと思います。
そんな、ほのぼのとした世界を、目の前で見ることができて最高に幸せです。